weekly knag

めし

レモンのマーマレード

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今日は昼過ぎ14時ころに気合で起きた。前日(?)が朝8時寝だったのでこれは結構ながんばり。完全に体内時計が狂ってしまっている。いわゆる睡眠障害というやつなのだと思うのだが、怖くて病院に行けていないことが事態をより悪化させている。絶対に行ったほうがいいのは分かっている。

先日トルテリーニを作ったときにレモンゼストをとるために丸裸にしたレモンが余っていたので、思い立ってマーマレードを作った。皮が乾いてしまっていて、微妙にかたいけど、おおよそいい感じになった。スライサーで薄くスライスしたレモンにこれでもかというほど(レモンと同量くらい)の砂糖をまぶし、とっぷり水分が出てきたところをフライパンで10分くらい煮るのみ。ジャム作りはあんまりしないけど、たまーにやるといいものだなと思う。ゲル化剤を添加して固めたジャムもどきも僕は好きだが、やはりシンプルなジャムはおいしい。砂糖で果物を煮ているだけなのに、徐々にゲル化していくプロセスにもワンダーがあってよい。僕は単純な工程によって素材の複雑さが明かされるような料理が好きだ。ジャムはその条件を満たしている。

レモンを煮ていて、ふと、料理を必要のためにではなく楽しみのためにはじめたい人は、ジャム作りから始めるのがいいのではないかと思った。調味料を揃える必要もないし、できたものはよほど焦がしたりしない限りそれなりに美味しい。日持ちもするし、日々の生活の彩りにもなる。毎朝パンを食べるひとだったらきっと嬉しいんじゃないか。どうですか?
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ツイッターを眺めながらマーマレードの予熱が取れるのを待ち、冷蔵庫に入れてから20時くらいまで本を読む。正確には「本だったもの」を読む。英語を読むのがほんとうに億劫で、大抵の洋書は裁断機にかけてスキャン→OCRしたものをGoogle Translator Toolkitで日本語に一括翻訳してから読んでいる。無味乾燥な機械翻訳調のテキストを字組もクソもない流し込みのMSゴシックでスクロールしながら読んでいて、まったく著者にも編者にもあわせる顔がない。あわせる機会もきっとないわけだが…。そもそも、そんなことだから一向に英語ができるようにならない。

20時に近スー(近所のスーパー)でアボガドとベビーリーフを買う。晩御飯はトルテリーニのラグーソース、牛肉とズッキーニのカルパッチョ、アボカドと豆腐のパスタサラダ。牛肉はバーナーで焼いた。最近では洗い物が減るので肉をレアで食べるときは大抵フライパン調理ではなくてバーナーを使うようになった。コンロが塞がらないのも良い。若干の衛生上の問題はあるにはある。ほぼほぼ冷蔵庫のストックがはけたので、庫内が少し片付いてうれしい。

先月末にヴェニスに行ってからというもの、完全にあてられてイタリアンばかり作っている。ずっとイタリアンには苦手意識があったのだけど、現地で何食か食べているうちになんとなく勘所が分かった気がした。おそらく本場の味を知って云々ということではなくて、単に日本にいる間はこんなにイタリアンばっかり食べたりしないという理由だと思う。すくなくともパスタを作ることに対して以前ほど苦手意識はなくなって、嬉しくて毎日のようにイタリアンを作っているし、なんなら熱にほだされて製麺まで始めてしまった。製麺に関しては近いうちに飽きが来ることは確実なので、その後どうやって製麺機と付き合っていくかということを今から考えておく必要がある。