weekly knag

めし

松茸の吸い物

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今日は13時起き。昨夜は仕事の納品で遅くまで作業していたのだった。睡眠障害はかなり改善したけれど、せっかくいい感じだった生活リズムは見るも無残である。昼を済ませて、だらだらしているとあっという間に時間がすぎる。一日掃除をするつもりだったのだが、打ち合わせの時間になってしまい身支度をする。随分と肌寒くなってきたので、冬服をおろしたのだが、不思議なことに着る服着る服すべてがきつい。しまっておいた服が勝手に縮むとも思えないので、世界が小さくなったのか自分が大きくなったかの二択なのだが、そんな恐ろしいことがあるだろうか。結局着られる服が見つからず遅刻をする。夏のあいだに太ってしまったので遅刻します、なんて、そんな悲しい言い訳をする日が自分に訪れるとはね。

わがままボディへと生成変化する自らの身体にうなだれつつ、新橋の打ち合わせを終えて帰る。帰路に近スー(近所のスーパー)で買い物。見切り品コーナーで蕪と松茸を見つける。松茸は見切り品ですら決して安くはないが、ここで食べないと今年はノー松茸で終わりそうだったので、意を決して購入。というわけで今夜は松茸のお吸い物と蕪の餡かけ、それに冷奴と明太子の混ぜご飯。混ぜご飯は友人づてに頂いた山口の土産物。普段は顆粒だしのお世話になっているが、松茸と向き合うためには出汁をとらねばなるまい、ということで鍋にたっぷりのお湯を沸かす。火を止めて鰹節を投入し、1分ほど放置してガーゼで濾す。松茸についてきたすだちの皮を剥いてスライスした松茸とともに出汁に入れ、再度火にかける。沸騰直前で火を止め、麩とみつばを入れたら薄口醤油で調味して吸い物は完成。鍋に再度湯を沸かし、一番出汁をとった鰹節を再度鍋に戻す。数分煮出したら、鰹節を追加して1分ほど放置し、同様にガーゼで濾す。鍋に再度二番出しとレンチンした蕪を入れ、火にかける。蕪に火が入り表面が透き通ってきたら、ひき肉と醤油、みりん、酒を入れ、灰汁をとりながら炊く。肉に火が通ったら火を止め、塩で味を調整し、水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。トッピングにみつばを盛って完成。普段は顆粒だしだから、都度ひいた出汁の香りのよさにびっくり。吸い物をするならやはり出汁は自分でひかねばなるまいね。一方松茸はといえば、香り松茸味しめじとはよく言ったもので、香りは実に芳醇だが、味はこれといって特筆すべきところがない。国産の立派なものならまた違うのかもしれないが、松茸のスペックは本当にバランスが悪い。とはいえせっかくの秋なので。冬が来る前にもう一回くらい食べたい。鱧と松茸で土瓶蒸しとか。

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食後に丸永製菓のおいももなか。これは本当においしい。アイスもなかの皮の部分が湿気てしまう問題をチョコレートコートによって解決したのが森永のチョコモナカジャンボだとするなら、丸永のおいももなかは、むしろ湿気た皮をさつまいもの皮と見立てることによって魅力的な質感へ転化している。見事である。さつまいもペーストも香りがよく、バニラアイスとの相性もよい。

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鰹節は捨てるのがもったいなかったので佃煮に。鰹の旨味はなんでこうもアディクティブなのか。明日はおかか卵かけご飯にしよう。