weekly knag

めし

蛍烏賊と菜花のパスタ

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今日は9時に起きた。

先週末、実家から祖母が心不全で倒れたとの連絡をうけて、急遽帰省していたのだった。そのまま葬式になる可能性も高かったようなのだが、幸いにも回復し、現在は意識も回復しているらしい。県外在住者の僕は感染症対策のため病棟に入れないので面会もできず、病状が安定したといっても退院はしばらく先になるようだったので、ひとまず帰宅することにした。

10時に実家を出て、豊橋から新幹線で新横浜へ。横浜線桜木町止まりだったので、駅前のサミットに寄って筍とビーツ、牛肉を買った。ロープウェイの駅舎がもうできている。駅前のレンタルサイクルをつかって帰宅し、すこしだけ昼寝した。昼食にパンをスライスしてフライパンで焼く。目玉焼きと瓶詰めの鴨のパテをのせて、赤ワインビネガーを振って食べた。

年度内に仕上げなければいけない仕事がいくつがあり、近所の喫茶店に行って原稿を進める。最近は出先ではiPadで原稿を書くようにしていて、自宅で使っているUSB-C接続のキーボードをiPadにつないで使っている。デスクトップをメインにしてからMacbookの薄いキーボードに違和感をうけるようになってしまったので、普段使っているキーボードが使えるのが嬉しいというのと、同じ画面でペンとキーボードをスムースに行き来できるのが気に入っている。

19時過ぎまで作業をして帰宅。帰路カルディと近スーに寄り、カルディでオリーブオイルや乾物の豆類、近スーで蛍烏賊を買った。陽が沈んでもコートが必要ないくらいに暖かくなってきて、いよいよ春だなという感じがする。冷蔵庫に菜花と春キャベツがあるし、春めいた食事をということで、蛍烏賊と菜花のリングイネと、筍と春キャベツのロースト。筍はかるく皮を剥いて半分に割り、キャベツは櫛切りにする。フライパンにオリーブオイルを熱して断面を焼く。しっかり焦げ目がついたら軽く塩をして、180℃に予熱したオーブンでじっくりと火を通す。蛍烏賊は目と口と軟骨を抜いておくと食べやすい。フライパンにオリーブオイルと大蒜を熱して、香りが出てきたら蛍烏賊を加えて炒める。蛍烏賊の表面が香ばしく仕上がってきたら菜花を加え、油と馴染ませる。パスタが茹で上がる直前に白ワインと烏賊墨を加えてアルコールを飛ばし、パスタを加えたら茹で湯とオリーブオイルで調味し、乳化させる。キャベツと筍が焼き上がったら、アンチョビとにんにくをオリーブオイルで揚げ、油ごとまわしかける。

筍はいつもだいたい茹でて食べているんだけど、ローストした筍は格別においしい。茹でこぼしていないので灰汁は少し感じるんだけど、そのぶん強烈な旨味が口内に炸裂する。筍のとうもろこしのような甘みとアンチョビの塩気がとてもよくあっていて、ナイフでざくざくと切り分けて、大口をあけてもしゃもしゃ食べた。筍は皮の根本の繊維質の部分に香りが詰まっている気がするんだけど、オーブンでまるごと焼くと庫内にその香りが充満して風味も格段に良くなるし、一緒にローストしたキャベツもその香りを纏って複雑味を増している。筍は茹でて山葵醤油が至高だと思っていたけど、筍をダイレクトに味わうなら断然ローストだ。春は美味しいものがたくさんあって最高。